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Sustainability Trancefomation

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​ビジネスの変革 with Sustainability

SUSTAINABLE TOWN PROJECT

サステナビリティを取り入れ
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あなたのビジネスに
​トランスフォーメーション(変革)を
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SX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)とは

SXとは、不確実性が高まる環境下で、企業が「持続可能性」を重視し、企業の稼ぐ力とESG(環境・社会・ガバナンス)の両立を図り、経営の在り方や投資家との対話の在り方を変革するための戦略指針とされています。
SXは、経済産業省「サステナブルな企業価値創造に向けた対話の実質化検討会」が2020年8月に発行した「中間取りまとめ」の中で触れられてます。基本的には、企業の稼ぐ力とESG(環境・社会・ガバナンス)の両立を図るための検討会で、長期的な存続を目指す企業と短期的な成長を求める投資家の対話を促すために報告書が展開されています。

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SXのキーワードは「対話」

その「中間とりまとめ」は示唆に富んでいます。その概要を簡単に説明いたします。

◆この報告書は、このような企業側と投資家側との「対話」の一層の実質化を図るための「問題解決の方向性」を示すもの

◆中長期の目線を持つ企業と投資家との「対話」による企業価値の「協創」を通じて、企業が内部留保を長期的なイノベーションに向けて積極的に投資することが必要。

◆これを実行するために、資本効率を意識した企業価値経営への転換という観点から、中長期的に資本コストを上回る ROE(Return On Equity=自己資本利益率)の達成を経営の中核目標に据え、中長期的な企業価値創造を向上するために、内部留保の戦略的配分や企業による成長投資の在り方について投資家との質の高い建設的な「対話」を進めることが必要。

企業と投資家との対話を深めるための共通言語の必要性。

◆「価値創造ストーリー」を説明するための具体的な対話のフレ ームワークとして、「価値観」「ビジネスモデル」「持続可能性・成長性」「戦略」「指標・ KPI」「ガバナンス」という一連の価値創造の流れを整理した「価値協創ガイダンス」を併せて策定。

企業側が価値創造に取り組む際に具体的に投資家とどのような「対話」を行っているか、また「課題」があるのか、一方で、投資家側が企業との中長期の価値実現のためにどのような「対話」を行っているか、また「課題」があるかについて、具体的な実例を交えながら対話形式で課題を浮き彫りにした。

対話の内容や手法に関して企業と投資家の間でギャップが存在している。企業間の差異も広がっている。

◆企業と投資家の目線の違いや認識のギャップがある。それを解消するために、企業と投資家の間で、対話における長期の時間軸を共有することが必要。

◆特に近年、新型コロナウイルス感染症の拡大や気候変動の影響、グロ ーバルサプライチェーンにおける企業経営を取り巻く環境の不確実性が一段と増す中では、 「企業のサステナビリティ」と「社会のサステナビリティ」を同期化させた上で、企業と投資家の対話において双方が前提としている時間軸を長期に引き延ばすことが重要。

◆実質的な対話の在り方として、実質的な対話の要素を「対話の原則」「対話の内容」「対話の手法」「対話後のアクション」の観点から整理。対話のプラクティスを共有する「場」の設置も必要。

◆加えて、対話の実質化と中長期での企業価値向上に向けた個別の環境整備が必要。

◆こうした経営の在り方や対話の在り方を「サステナビリティ・トランスフォーメーション(SX)」 と呼ぶ。

企業と投資家間のSX → 行政と地域住民間のSXへの展開

企業経営を取り巻く環境として、不確実性の高まりと社会のサステナビリティに対する要請が強まってい ますが、それは行政経営も同じです。

​上記報告書においては、「企業と投資家間」がテーマですが、同じ考え方を「行政と地域住民間」に置き換えて行うこともできます。

2022年時点で、SXをまちづくりに転換して語られることはありませんが、DX時代においてビジネス領域ではSXがさらに必要とされています。今後、SXの考え方は横展開していくでしょう。

今の時代は「トランスフォーム」

SDGsは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。残念なことに、その正式な文書名はあまり知られていません。

『Transforming our world:the 2030 Agenda for Sustainable Development(我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ)』。これが2015年の国連総会で採択された文書の正式名称です。

SDGsはその文書の一部であり、17の目標とそれを達成するための169のターゲットで構成されています。

なぜ、正式な文書名があまり知られていないことを「残念」と捉えているか、それは「Transforming」という注目すべき単語の存在です。ここに、SDGsでやろうとしていること、私たちがやらなければならないことの本質が詰まっているからです。

「表面的な変化」も表すchangeではなく、「すっかり変える」といった意味のTransformというキーワード。大きな変化のみを表す言葉です。SDGsで目指しているのも、表面的な変化ではなく、トランスフォーム。つまり、世界のあり方を根本的に変革していくための取組です。

世界をトランスフォームするためには「個人の意識」と「社会システム」のどちらかだけを変えるのでは不十分です。個人の意識の変化が社会システムの変化へとつながり、さらに多くの個人の意識が変化していくという循環を育む必要があります。個人の意識と社会システムは両輪で動かしていくこと。その先にある変革が「トランスフォーム」です。

持続可能でない世界を、可能なものにトランスフォームする。SDGsはそのための世界の共通目標です。

また、グリーン・トランスフォーメーション(Green Transformation)という言葉もあります。これは、再生可能エネルギーへの移行をはじめとした先進的な取組を通じ、経済活動を止めずに脱炭素化社会を実現するというものです。産業革命、IT革命に次ぐ世界的な社会変革です

「トランスフォーメーション」が、SDGsやDX(デジタル・トランスフォーメーション)、GX(グリーン・トランスフォーメーション)、そして、SX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)で使われているという時代。表面的な変化だけではない、実質的な変革を共につくっていきましょう。

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「従来延長」から「未来の当たり前」へのパラダイムシフト

いろいろな未来予測が発表されていますが、SDGsは全世界が合意した2030年の未来像を示すもの、つまり「決意」です。SDGsは、実現されるべき「未来」であり、バックキャスト(目標から逆算して現在の計画、戦略を策定する考え方)の起点となります。

「バックキャスティング思考」が採用されるのは、従来の延長線上で未来やビジョンを描くのではなく、まずは「ありたい姿」を定めて、そこから逆算して現在の戦略を考えるためです。

SDGsが掲げる169のターゲットは、今後、必ず変化が訪れる領域です。従来延長から未来の当たり前へ、物事の見方をシフトしていくことが求められています。

SDGsを活用するために

課題は大きく3つあります。

 

1つは、17あるSDGsの目標のうち、自社の事業がSDGsのどこに該当するのか、「タグ付け」がメインになっていることです。もちろん、世界の共通目標ですから、そのようにして興味・関心を持つことはすばらしいことです。問題なのは、それでは単なる整理整頓であり、ビジネス経営・行政経営として新たに発想することとは真逆だということです。

2つ目が、特定のSDGsの目標だけを選んで、そこに集中してしまうことです。17の目標が横に並ぶロゴを一般的にイメージしますが、SDGsの丸いロゴの方をイメージしてください。それは、複雑化する社会においてお互いに課題が関連し合っており、それぞれが原因であり結果であること、社会課題を解決するには、全体をシステム思考で俯瞰する必要があり、世界中の人や企業・行政等々が協力しないと、根本の解決には至ないことを意味しています。

そして、3つ目が、CSR(企業の社会的責任)的、あるいは社会貢献的な発想がいまだに強いということです。それは、自分たちの内部にSDGsがあるのではなく、外部にSDGsがあるということで、自分たちの事業活動とは分断されていることです。外部性の意識があるからこそ「貢献」という言葉も使われます。つまり、サステナビリティのトリプルボトムラインである「環境」「社会」「経済」のうち、「環境」「社会」と「経済」という分かれた感覚となってしまっています。「環境」「社会」「経済」を一体的に・連関させて捉えていくこと、SDGsを正しく理解することによって、可能性が広がっていきます。

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サステナビリティでイノベーションを

イノベーションとは、現在と未来とのギャップを埋めることであり、変化が大きい領域には機会が生まれます。多くの企業、行政等は、サステナビリティの向上を求める変化する市場や社会の状況に対応するために、計画や事業を根本的に変革する必要があるでしょう。

サステナブルタウンでは、サステナビリティ諸課題への対応方針と目標の設定、および、その達成のための戦略の策定、事業の立上げ・運営等を幅広く支援します。

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