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サステナブルなまちをつくるために
​Diversity & lnclusionの実践

やさしい日本語×多言語翻訳

SUSTAINABLE TOWN PROJECT

ユニバーサルデザインな言語
​やさしい日本語とは
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やさしい日本語とは

日本語初学者にもわかりやすいように言葉や文法を調整した日本語のことをいいます。

 

例 高台に避難してください。

  →高い ところに 逃げてください。

  

  お召し上がりになりますか?

  →食べますか?

 

  キャンセルしますか?

  →やめますか?

  通れないことは ないです。

  →通ることが できます。

  駐輪場以外は駐輪禁止です。

  →自転車を 止めるところが あります。そこに 自転車を 止めてください。

やさしい日本語に取り組む理由

サステナビリティへ配慮する中で、ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)は特に大切なことです。

多用性を活かし合うために必要な考え方の一つがユニバーサルデザインです。

ユニバーサルデザインとは「特別な人のためのデザイン」ではなく、「すべての人のためのデザイン」のことをいいます。

ユニバーサルデザインに配慮した地域の共通の言語。それが、やさしい日本語です。

​やさしい日本語は、在住外国人だけでなく、訪日外国人にも、さらには、ご高齢の方、聴覚に障がいのある方、知的障がいのある方、小さなこどもなど、使い方によっては幅広い応用が可能です。

まちづくりの目的は、サステナブルな都市を継続していくこと。やさしい日本語や多言語音声翻訳は、サステナブルな都市を継続するために重要となるD&Iに欠かせないコミュニケーション手段です。

東京都職員時代に全国普及に貢献

東京2020オリンピック・パラリンピックに向けて全国の多言語対応を推進する中、着目したのが「やさしい日本語」でした。当時、美術館や博物館など、せっかく新調したサイネージでも、なかなか意味が通じない状況が散見されていました。それは、難しい文章をそのまま外国語に翻訳していたからです。

私は、東京都が管理する多言語対応協議会のポータルサイトにおいて、「やさしい日本語」のページを提案・新設しました。2021年ころまで、「やさしい日本語」で検索するとトップに出ていたので、たくさんの方に有効活用していただけたかと思います。

→「やさしい日本語」について

 

また、たくさんのやさしい日本語普及のためのイベントを行いました。なかでも、2016年12月に開催された「多言語対応・ICT化推進フォーラム」において企画・調整したパネルディスカッション「やさしい日本語の可能性」は、やさしい日本語の歴史において、最初で最後の大きな1ページとなりました。

→パネルディスカッション登壇者紹介

多言語音声翻訳との連携

リオ2016パラリンピックに2週間ほど参加しました。

​現地のJAPAN HOUSEにて、国立研究開発法人 情報通信研究機構(NICT)と共に、VoiceTraの実証実験として、現地の方々へのおもてなしをしました。

リオ大会に向けて新装されたブラジルポルトガル語で約400人の方々と交流しているうちに、「やさしい日本語とVoiceTraとの親和性」を明確に感じ、その掛け算となる取組の着想を得ました。

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小平市役所にもどり、やさしい日本語×多言語音声翻訳の取組をスタート

東京2020大会に向けたおもてなしの準備のため、市民と在住外国人の皆さんと共に、やさしい日本語でVoiceTraにて外国語に翻訳し交流するワークショップを行いました。

この取組が、内閣官房、文化庁、総務省、厚生労働省、東京都などに注目されました。

​Beyond2020プログラムの優秀事例にも、約10000件の中から選ばれました。

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総務省・厚生労働省の会議にて報告プレゼン、そして、国策化

総務省及び厚生労働省は、ICTの利活用により、高齢者や障がい者の支援とともに、男女協同参画や外国人との共生を実現し、誰もが豊かな人生を享受できる共生社会を構築すべく、ICT利活用による支援策や社会の意識改革・普及啓発策のあり方について、2018年11月より会議を開催し検討を行ってきました。

「デジタル活用共生社会実現会議」に萩元が招かれ、「やさしい日本語×多言語音声翻訳」の講演を行いました。

2019年4月、その検討結果を踏まえ、「デジタル活用共生社会の実現に向けて~デジタル活用共生社会実現会議報告~」が取りまとめられ公表となりました。その報告書には、私の「やさしい日本語×多言語音声翻訳」の発表を受け、第8章に計画が記されました。

​これまで、やさしい日本語が国の計画に載ったことはありません。様々な関係者との連携・協働の成果として、国策化につなげていくことができました。

やさしい日本語と多言語音声翻訳で多文化共生社会と観光まちづくりの実現を

やさしい日本語が上手になればなるほど、多言語音声翻訳もうまく活用できます。その反対も然りです。

​多文化共生社会・観光まちづくりの両方の視点で取り組んでいくことで、さまざまな方々が暮らしやすく、訪れやすいまちを育んでいくことができます。

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企業向け「やさしい日本語研修」

訪日外国人・在住外国人への接客業、スタッフとして雇用する法人様向けに、内容に即したやさしい日本語研修やパンフレット作成などをご提案いたします。

2022年に日本郵政株式会社様にて初のやさしい日本語研修と動画教材制作を行いました。

​その他、プロスポーツチーム、不動産業、商店街、観光業、金融業、介護福祉関係など、課題を抱える皆様への支援ができます。また、ダイバーシティ研修としてやさしい日本語を取り扱うことも可能です。

ぜひ、ご検討ください。

講演・ワークショップの例

地域の課題・ニーズに応じて、内容をオーダーメイド。

<要望の多い取組例>

やさしい日本語×多言語音声翻訳

◆やさしい日本語

◆多言語音声翻訳

◆外国人と接する機会の多い職員向けの研修

在住外国人といっしょにわがまち再発見ワークショップ

◆在住外国人といっしょに観光案内体験ワークショップ

 

<考えられるワークショップの案>

やさしい日本語商店街プロジェクト

◆やさしい日本語で多国籍食堂プロデュース

◆やさしい日本語×多言語音声翻訳で国際交流イベントプロデュース ex子ども対象

◆やさしい日本語でSNS国際交流プロジェクト(やさしい日本語で交流Facebookページ)

◆やさしい日本語で地域新聞づくり

◆やさしい日本語の不動産屋さん育成事業

​◆文化会館の公演で「やさしい日本語落語」や「やさしい日本語○○」などのD&I化

◆観光プロモーションプロジェクト(フォト、ムービー、冊子づくり、SNS等)

◆日本人・在住外国人でやさしい日本語を学んだあと、やさしい日本語を共通言語として、知的障がいのある青年教室やデイサービスセンターで実践体験

◆美術館学芸員から普通の日本語で美術館開設を日本人が学んだあとに、日本人がやさしい日本語に翻訳して、美術館ガイドボランティア体験

さらに、

→案➊それを聞いた外国人が母語に翻訳して美術館ガイド体験

→案➋やさしい日本語ガイドを聞いた美術館スタッフが、やさしい日本語ガイドを採用!

→案➌の完成度を高めて、プロモーションムービー作成 など中期的な事業支援も可能です。

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